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既得権益者によって作り上げられた常識たち

人の価値観は時代とともに変わっていく。
これまでの当り前が、当たり前でなくなっていくかもしれない。
変わっていく時代の常識にキャッチアップしていくために、自分の中の常識や考え方もアップデートしていかないといけない。
「一人で生きる」ということについて考えてみよう。非常に興味深い一冊です。

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目次
  • 結婚という名の人質
  • まとめ

結婚という名の人質

まだ終身雇用や年功序列制度が盤石だった頃は、結婚しない人を一番下に評価する暗黙の仕組みがありましたよね。なぜそうだったのかというと、要するに、「人質」なんですよね。会社のために粉骨砕身働かせるためには、独身ではなく家族がいたほうが働くだろう、ということ。
(中略)
これは、マイホームの購入についても同じことが言えます。家を買ってローンを組ませて借金をつくらせる。そうして働かざるを得ない状況を構築し、離職率を下げよう、という仕組みなのではないでしょうか。だから長期ローンを組んでマイホームを購入した人には地位を上げてやろうということになるんだよ、という話を聞いたことがあります。

世の中にはたくさんの常識がある。「車を持っていればモテる」「家を持つと安心だ」「結婚すると幸せだ」。
それらの考え方は本当にあなたが求めるところなのだろうか。この考え方に則って幸せを享受できる人もいるだろうが、全ての人がそうではない。多様な生き方が注目される昨今において、単一的な価値観が全ての人を幸せに導いてくれることはない。

まず注意してもらいたいのは、こういった常識のほとんどは資本主義という社会構造の中で生まれたものにすぎないということだ。市民一人一人の幸せを願って作られた常識ではなく、既得権益者が有利になるように作られた常識なのである。

結婚となれば、指輪を買ったり、ウエディングドレスを買ったり、挙式をしたりとたくさんの消費が発生する。家も車もそうだろう。その物だけではなく、工事費や点検費など想像以上の出費となる。その消費を生み出すために長い年月をかけて常識が作り上げられて、今の社会ができている。これらの常識によって利益を得ているのは既得権益者に他ならない。

そして本書で述べられているのは、消費という観点ではなく、人質という観点だ。
家族を持ち、ローンを組み、自分の人生にどんどん縛りをかけていく。自由は失われ、夢を追いかけて挑戦することも、会社を辞めることすらも出来ない状態に追いやられる。そうすることで会社が社員を縛り付けてきたのが今までの社会だ

入社すればたくさんの保険の資料や新車の案内が届く。
多くの人が気づけていない部分であるから強調したい。

「それらは社員の幸せを願ってのものではなくて、社員を会社に縛り付けるための罠にすぎない」

人生のあらゆる物事について、自分なりの答えを見いだすことが何よりも大切だ。自分はどんな人間で、何を求め、だからこそどんな選択をすべきなのか。
既得権益者のために作られた常識に頼って選択を繰り返していたら、人生を搾取されて終わりだ。
自分自身の頭で考え、自分のために人生を使おう。

まとめ

常識というものは本当に難しい。ほとんどが既得権益者のために作られた考え方だ。
現代の社会ではほとんどの人がその事に気づかず、あたかも自分で考えた価値観かのように主張する。真剣に自分と向き合ったことがないような人が自分の価値観なんて持っているはずもなく、ほとんどの考え方は社会に埋め込まれたものにすぎないということに気づかないのである。

そして、今までの自分の選択を正当化するために、後輩にも同じ行動をするように強制する。そうやって無意識の内に既得権益者に加担する。自分の人生を既得権益者に捧げるのである。

あなたが求めるものは本当にあなたが望んだものなのだろうか。

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あとがき

今回も最後まで読んで頂きありがとうございました。
本記事はあくまで830の主観を織り交ぜた上で、書籍の紹介をさせて頂いております。書籍との食い違いが生じてしまっている場合もございます。ご理解頂けますと幸いです。
正確な情報については、是非原本をご購入の上、お読み頂けますよう宜しくお願い致します。

また、2月よりクラウドファンディングを企画しております。
興味を持って頂けましたら、是非ご支援・ご協力・拡散のほど、よろしくお願い致します。