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「採用基準」のすすめ_3

今回はリーダーシップという観点から、日本人の問題について考えています。
大企業に就職するとどうなってしまうのか、日本人はリーダーシップについてどんな勘違いをしてしまっているのか、今一度考えてみましょう。
大企業に就職してしまった830は何に注意していかなければいけないのか。改めて確認しておこうと思います。


目次
  • 大企業の問題
  • 日本人の勘違い
  • まとめ

大企業の問題

特に深刻な問題は、学生の頃には自由かつ大胆に思考できていた人が、保守的な大企業で最初の職業訓練を受け、仕事のスピード感や成果へのこだわり、ヒエラルキーにとらわれずに自己主張することや、柔軟にゼロから施行する姿勢を失ってしまう場合があることです。

新入社員研修ではたくさんのディスカッションを行いました。参加者はみな同期。だから、みんなたくさん意見が言えるし、みんなが協力し合ってディスカッションを円滑に進めていけました。
しかし、部署に配属されて、会議に参加すると年上の人ばかりです。ずっと年上の人が会議をファシリテートして、ずっと年上の人たちがディスカッションをしている。専門的な知識も、経験もない830はひとつも意見を言う事なく会議が終わってしまう。
新入社員研修の時ではありえなかったことです。ディスカッションに参加して、意見を言わないのなら、存在しないのと同じだ。知識がないとか、経験がないっていうのを言い訳にして、思考停止しているだけなのです。知識がなくとも、経験がなくとも、自分がそこにいる以上、どうすればよくなるのかを必死に考えて意見を出さないといけない。意見を出せないのであれば、そこにいる資格なんてない。知識が足りないんだったら、会議になんて出てないで勉強した方がいいし、経験が足りないんだったら、会議なんて出てないでいろんな人の経験をヒアリングした方がいい。

そうやって思考停止が当たり前になってしまう事が大企業の一番の問題です。
上下関係を言い訳にして、上司に意見をしないのは部下なのです。忖度しているかのような振りをして、それを言い訳に思考停止しているだけなのです。上司に気を使っているんじゃなくて、どうすれば自分が楽になるかしか考えていない。上下関係から恩恵を受けているのは、部下からチヤホヤされる上司ではなくて、責任から逃れている部下なのです。そうやってヒエラルキーの木蔭に隠れて、仕事をさぼっているのです。

そんな環境で何年も働いてしまったら、もう頭の使い方なんて覚えていないでしょう。クリエイティブのかけらもなくなって、言われたことをただただこなす事しかできないロボットと化してしまうのです。アリストテレスはこのような人達を、「ものを言う道具」と呼びました。頭を使えない人間は道具同然です。気を付けてください。もし大企業の中で、クリエイティブな活躍ができていなかったとしたら、あなたはコモディティ化してしまっているかもしれません。頭を使ってください。考えてください。それが人間が人間である所以です。

『我思う、ゆえに我あり』