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「2020年6月30日またここで会おう」のすすめ_1

「ロジック」と「レトリック」

言語にはギリシャのアリストテレスの時代から伝統的に、2つの機能があると言われています。
「ロジック」と「レトリック」です。
ロジックというのは日本語で言えば「論理」ですが、もう少し意訳すると、前提が真なら結論も真となるような推論の型のことで、ざっくり言うと、「誰もが納得できる理路を言葉にすること」ですね。
(中略)
言葉の機能のもう一つの「レトリック」は、日本語では「修辞」と訳されます。簡単に言えば、「言葉をいかに魅力的に伝えるか」という技法がレトリックになります。

「論理的思考」「ロジカルシンキング」という言葉が巷ではよく聞かれます。「コンサル」「MBA」といったものもここに付随する単語といって差し支えないでしょう。
しかし、「ロジック」だけではなくて、「レトリック」も大切だということが注目されています。

周りの人からの協力を得るために、「ロジック」で納得してもらうのも一つの手段ですが、同様に「レトリック」で共感してもらうのというのも有力な手段です。自分の思いを正確に伝えて、同じ方向を向いてもらうためには、「レトリック」が不可欠なのです。

社会人になると、プレゼンをすることがたくさんあるでしょう。プレゼンとは意識していないとしても、会議の中で資料を用いて説明する機会はたくさんあるのではないでしょうか。その一つ一つの発表でどれだけレトリックを使いこなせているだろうか。インパクトのあるプレゼン資料を作れているだろうか。聞いている人の注目を集められているだろうか。
何度となく訪れる発表の場面で、その都度周りの人から共感を獲得していくのかどうかは、将来的に大きな差になっていくだろうと感じます。

最近はコロナの影響もあってリモートワークも増えているかもしれません。そんな中で、会社に通勤して、直接人と会って会議をするのであれば、それを最大限使わないともったいない。Web会議では伝えられないような自分の熱量を、自分を思いを言葉に乗せて直接伝えることができたなら、アナログな会議にも十分な意味がある。ただただ情報共有するためだけの会議ならやらない方がいい。会議というのは、自分の思いを伝えて、見方を増やしていくための場だ。人に伝えるべき思いすらないのであれば、会議に参加する意味はない。

山のような会議を、一つ一つ最大限利用していくためには、レトリックは学んでおくべきだ。その積み重ねが大きな力となると830は信じている。