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「2020年6月30日またここで会おう」のすすめ_2

本書では、「君たちに武器を渡そう」という事で、交渉について説いてくれています。
生きていく上で、日々交渉の連続だと思いますが、交渉の基本を今一度確認するいい機会になるのではないでしょうか。
参考になると思いますので、さっそく交渉について考えてみましょう。


目次
  • 交渉の基本
  • 交渉は聞いたもん勝ち
  • まとめ

交渉の基本

「僕がかわいそうだからどうにかしてほしい」ではなく、「あなたが得をするからこうすべきだ」。これ、交渉の超基本になります。
基本的に交渉では、相手側の利害関係とこちら側の利害関係は、かなり違います。それをしっかり分析することで、双方が合意できる解決策を見つけ出すことができるんです。

交渉をうまく運ぶためには、両者の利害関係にうまく折り合いをつける事が必要です。
しかし、どうしても相手の利害関係を疎かにしてしまいがちです。自分の要求ばかりをいくら突き付けたとしても交渉は成立しません。
自分が何を求めているのか、相手が何を求めているのか。双方の要求の本質を見抜き、それぞれを満たす提案をしないと交渉は成立させられないのです。

例えば、ある商品を売る時に価格交渉をするとします。こちらはできるだけ高く売りたい。あちらは安く買いたいわけです。
しかし、「その価格では安すぎるから、もっと高く買ってほしい」とこちらの要求だけを突き付けたところで、交渉が成立することはありません。企業規模に圧倒的な差があって、パワハラまがいに「この価格で買ってくれないのであれば、もう販売はしない」みたいなことを言うのであれば、それでもいいのかもしれませんが、それは交渉とは呼びません。

「10個だとこの値段になってしまうんですけど、50個まとめて買ってくれるなら、その値段にしましょう」
「一年間定期購入してくれるのであれば、その値段で手を打ちましょう」
など、条件を付ける事で妥協案を見つけることができるかもしれない。
相手が何を求めているのかを冷静に分析して、妥協案を導くことが大切です。価格交渉と言っても、価格ばかりに気を取られてはいけません。なぜあちらはその価格を求めているのか、どうしてその価格でないといけないのかというもっと本質的な部分を理解できないといい提案をすることはできないのです。

830が転売をする時も、当然自分で値段を設定しないといけません。しかし、値段を決めるというのは簡単ではありません。相場に合わせて一番安い価格を設定すればいいというものではないのです。なぜ相場の価格はそうなっているのかという所にまで、目を向けられないと正しい価格設定をすることはできません。どうして購入者はこの値段で物を買おうと考えているのか、どうして販売者はこの値段でモノを売ろうとしているのかを理解することが大切です。
逆に、お客として物を購入する時も、どうしてその価格に設定されているのかという所にまで目を向けられないと、適切な価格で取引をすることはできません。小売りなどをしたことがないと、こういった発想を持つことはあまりないかもしれませんが、売買取引は人生の中で何度となく行う取引なわけです。誰しもにとって必要な考え方であると830は思います。
交渉を行うたびに、両者の本質的な利害関係にしっかり目を向けられるように訓練していきましょう。日々この部分を意識しておくかどうかで、その後の成長は大きく変わっていくのではないでしょうか。