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「2020年6月30日またここで会おう」のすすめ_1

今回からは、会社の先輩にお勧め頂いた「2020年6月30日またここで会おう」という一冊を引用させて頂きます。
考えさせられる部分がたくさんの一冊で、ぜひ手に取って頂きたいと思います。
その中でも一番印象的だったところを、まず今回紹介させて頂きます。
それではいきましょう。


目次
  • 武器としての教養
  • 「ロジック」と「レトリック」
  • まとめ
  • P.S.

武器としての教養

次の日本を支える世代である彼らが自由人として生きていくために必要不可欠な「武器としての教養」を配りたいと思います。
実際の話、「自由人」とか「成人」とか言ってますけど、まだ人間になってない人もたくさんいるんですね。単に人の言うこと聞いて「アウ―アウー」みたいな。
外見だけは人間なんですけど、やってることは人間以下という人が老若男女問わず世の中にはたくさんいてですね、そういう人たちに「早く人間になってくれ」ということです。厳しいことを言うと、「自分で考えてない人は、人じゃない」わけです。
かつてアリストテレスは「奴隷とは何か?」という問いに、「ものを言う道具」と答えました。僕がいまの世の中を見ても、けっこうな数の「ものを言う道具」の人がいます。一応ものは言って人間のかたちはしてるんですけど、自分の頭で考えてない人があまりに多いので、そういう人を人間にしなきゃいけないという問題意識というか、使命感があります。
現代社会では、しっかり自分の頭で考えられない人間は、「コモディティ(替えの効く人材)」として買い叩かれるだけですからね。

「自分の頭で考える」
当然のことですが、改めて考えさせられました。
大学院の時は、就職活動なども通して、自分についてたくさん考える時間を持つことができました。自分には何ができるのか。自分は何をしたいのか。今の社会にどんな問題を感じているのか。そうやって、自分で考えて道を選んできたつもりです。そうやって今の会社にたどり着いたと思います。

しかし、会社で働いていると「自分の頭で考える」ということが疎かになってしまっていることをまざまざと感じます。上司に与えられた仕事を淡々とこなす日々。仕事が終われば帰り道で一緒になった同期と飲み会に行く。週末はその飲み会がダラダラと夜中まで長引いていく。自分で選択することなんかなくて、ただただ外部情報に反応して生きているだけ。「自分が何をしたいのか」「自分がどうなりたいのか」なんてことを考える時間は全くない。意識せずに生きていると簡単にこんな生活になってしまう。
「なぜ今の会社を選んだのか」「今の仕事が社会にどんなインパクトを与えるのか」「社会を変えていくためには、今の仕事にどんな付加価値を与えればいいのか」
もっともっと一つ一つの仕事と真剣に向き合っていかないと、ただただ時間を失っていく。社会の歯車としてコモディティ化してしまう。「ものを言う道具」というのはまさにその通りだと思います。

今の仕事で830が問題だと感じることは、仕事が遅すぎるということです。検討項目ばかりが増えて、全く意思決定がなされない。スピード感がなさすぎることが問題です。
新しいエネルギーインフラを作っていくというのが830の夢です。それは壮大なものであって、一朝一夕にできるものではない。だからといって、ダラダラやっていては何も変えることはできない。夢物語で終わってしまう。大胆な意思決定をして、事を前に進めないといけない。
大きな事業を扱うだけに、一つの選択が命取りになるかもしれない。だからといって、意思決定を先延ばしにしていたら、飢え死んでいくだけだ。勇気を持って意思決定する。それが何より大切だ。

スピード感をもって仕事をする。検討することが最終目標なのではなくて、意思決定することが最終目標であることも忘れてはいけない。
これらを大切に、一つ一つの仕事と向き合っていく。