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「入社1年目の心得」のすすめ_1

今回からは「入社1年目の心得」という一冊を紹介していきます。
仕事に対してどう向き合っていくのか、新入社員の方に限らず、ぜひ多くの社会人の方に読んでもらいたい一冊です。
この本の中で紹介される、社会人として心構えの中で、印象に残ったものを順番に紹介していきましょう。

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目次
  • とにかく挨拶
  • 仕事の基本は整理整頓
  • まとめ

とにかく挨拶

会社に入ってすぐは歳も一番下で、仕事も一番知らない立場で、「まだ何も力を発揮できない」と思うかも知れません。しかし、「新入社員だからこその武器」というものがあります。それは「元気である」ということです。皮肉な話ですが、社会に出ると多くの人が疲れてしまいます。今まで通りのやり方で仕事をしながら量ばかりをこなし、疲労してしまう。そんな中、新入社員というのはスポーツの試合で言えば途中から投入された交代選手のようにフレッシュです。ですから、元気よく挨拶したり、礼儀正しくお辞儀をしたりするだけで良いのです

新入社員の一番の仕事は、組織に新しい風を吹き込むことです。
経験もなければ、知識もない新入社員に、仕事をすることなんて求められていません。仕事をしてほしいだけだったら、中途で人を採用した方がよっぽどマシだ。じゃあ新入社員に何が求められているのか。新入社員が中途採用よりも優れているのはどこなのか。
それは「フレッシュさ」です。若いがゆえの元気、何も知らないがゆえの大胆さです。新入社員に求められているのは、ここなのです。

にもかかわらず、多くの新入社員は、仕事を手際よくこなすことに躍起になる。上司と同じ土俵で戦おうとする。しかし、経験豊富な上司に、太刀打ちできるわけがない。そんな無謀な戦いを挑んで、コテンパンにされて劣等感を感じるくらいだったら、戦ってはいけない。
自分の持ち味は何のか、上司に優る部分はどこなのかを考えることが大切だ。そして、新入社員の場合、元気や大胆さが武器になる。上司が「こいつおかしいんじゃないか」って思うくらいの元気と大胆さを見せてやればいい。そうすれば勝ち筋が見えてくる。
上司は言うだろう。「そんなんじゃ社会でやっていけない」「そんなの普通じゃない」と。そして、元気や大胆さという場で戦うことを否定し、手際や効率といった自分たちの土俵に持ち込もうとする。相手の誘いに乗ってはいけない。830たち新入社員が戦う場所はそこではない。上司が土俵に上がることすら恐れるようなところで戦うのだ。

自分の土俵に持ち込まないと、経験や知識の土俵で戦っていたら、いつまで経っても年功序列を抜けられない。経験や知識だけが人の価値を決めるわけじゃない。経験や知識がある人には当然価値がある一方で、経験や知識がない人にも同様に「経験や知識がない」という価値がある。経験や知識があるかどうかなんてステータスにすぎなくて、どっちがいいなんていう話ではない。どちらにもそれ相応の価値がある。
経験や知識がない人の価値を評価できる環境が今は少ない。だからこそ、経験や知識がない830たちがその現状を変えていくのだ。新入社員は経験や知識の土俵に上がってボコボコにされるんじゃなくて、元気や大胆さといった自分たちの得意な土俵で戦うべきなのだ。

元気を見せつけるのは簡単だ。
大きな声で挨拶すればいい。
誰に対しても笑顔で挨拶すればいい。

たったそれだけで一生懸命不器用に仕事をこなすよりもずっと多くの価値を提供することができる。
新入社員にしかできない価値を、会社に提供することができるのだ。