830の社会人生活_5_ビジネススタンス研修

感謝を忘れない

もう一つ反省しているのは、「感謝が足りない」ということです。

営業の最後に、大野さんが「ここまでの経過を見てきて、私は皆さんを信頼しています。プレゼンでも期待しています。最後に何か言いたいことはありますか。」と質問されました。
そこで830は真っ先に、「ここまでも全力を尽くしてきましたが、残り30分でさらにブラッシュアップしてプレゼンに向かいたいと思いますので、宜しくお願いします。」と答えました。大野さんの言葉を聞いて、「最後に君たちの本気を見せてくれ」と解釈していました。

しかし、今振り返ると、自分の提案を通したいがためだけの、非常に利己的な発言だったなと思います。
確かに全力でやってきたというのは事実です。だからこそ、今の提案がいいものになってきているし、心の底から案件を受注したいという気持ちになっていたというところに嘘・偽りはありません。
一方で、今の状態があるのは、営業で厳しい言葉を投げかけながら、たくさんのヒントをくれた大野さんのおかげであることも紛れもない真実でした。大野さんとプレゼンの前に話すことができる最後のチャンスに、830が言うべきだったのは、大野さんに対する感謝の言葉だったのではないかなと思っています。
「これまでたくさん失礼なこともあったと思いますが、たくさんチャンスを頂きありがとうございました。営業を重ねる度に、的確なアドバイスを頂き、大野様の力があったからこそ、ここまで来ることができました。最後の30分、私たちの力でさらにブラッシュアップさせて、大野様の期待に応えられるように全力を尽くします。プレゼンを楽しみにしていてください。」
こう言えていたら、今の後悔はなかっただろうなと思っています。

最後の最後で、相手がしてくれたアドバイスのことよりも、自分がしてきた努力に目がいってしまった。自分のことばかり考えてしまっていたなと。
誰かにしてもらえていることに当然なことなんて決してない。
お金を払ったからサービスが受けられるわけじゃない。自分が頑張ってお金を稼いだからサービスが受けられるわけでもじゃない。誰かがそのサービスを提供してくれるから、830たちはサービスを受けることができる。サービスを提供してくれる人がいるから、そのサービスを受けることができる。
どんな些細なことに対しても感謝を忘れてはいけない。

『もっともっと感謝できる人間になりたい。』
そう思わせてくれた研修でした。