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830の社会人生活_24_機密情報の管理

830が会社に入社した時、こうやってブログを書いていることを言うと、情報の管理について強く指導されました。「会社の機密情報を流してしまわないように気を付けなさい」と。
情報の管理について考えてみましょう。

目次
  • 情報漏洩の原因はどこか
  • 情報開示の時代
  • まとめ

情報漏洩の原因はどこか

情報管理の話をすると多くの人は誰かに情報を盗まれることを心配する。社内に裏切り者がいて、情報を漏洩すると思っている。
そういう情報漏洩もあるのだろうが、一番注意しないといけないのは、その情報について無関心な人だ。ある情報があった時、情報を漏らしてしまうのは、その情報の重要性を知っている人ではなくて、その情報の重要性を分かっていない人だ。情報漏洩してはいけない重要な情報であるということを把握できていない人が、何気なく情報を漏らしてしまう。

だからこそ、あらゆる情報について重要性を明確にして、全ての人に重要性を認知させることが重要だ。しかし、それができている企業はどれだけあるのだろうか。どこまでが機密情報で、どこからが一般情報なのかが明確に区別されていないから情報漏洩が起きる。
「会社の情報は全て機密情報だ」という人もいるだろう。しかし、そんな指示では必ず情報漏洩が起きる。世の中は黒と白だけで構築されている訳ではない。ほとんどのものがグレーなのである。そして、すべての人がなんとなくそのことを理解している。だから、「全ての情報が黒だ」と言われても、その中にグラデーションを見出していく。「これくらいなら話してもいいだろう」というところから情報漏洩が始まるのだ。
だからこそ、初めから明確なグラデーションを提示することが重要だ。「ここまでは白、ここからはグレーで、ここからは真っ黒」というようにグラデーションを提示してあげることで、真っ黒な情報の漏洩を防ぐことができる。白やグレーがあるから、黒が際立つのである