「生き方」のすすめ_3

今回は「生き方」の最終回をお届けします。
「人間として何が正しいか」を問い続けた稲盛和をさんの一冊でしたが、「The 自己啓発」といった感じです。
現状に満足がいっていない人、何か物足りない人、今に全力を出せない人。
きっと何かを変えてくれる一冊だと思います。ぜひ手に取ってみてください。

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有意注意

「有意注意」という言葉があります。意をもって意を注ぐこと。つまり、目的をもって真剣に意識や神経を対象に集中させることです。（中略）
ただ漫然と対象を眺めていたり、注意力にムラがあるようでは有意注意にはならない。

意識を向けることで情報が入ってきやすくなるというのは、いわゆるカラーバス効果ですね。
新しい車を買うと、道に走っている同じ車種の車が、今まで以上に目に付くようになるといった経験は皆さんしたことがないでしょうか。
欲しい情報に意識を向けておくことで、今まで同じように生活していても入ってくる情報が増えるのです。

稲盛さんは、人生においてカラーバス効果をうまく使えと言っています。自分がどうなりたいのか、どこを目指しているのか、目的地を決めて生きていくことで、たどり着くスピードが格段に上がるのだと。
何においても自己分析が一番大切だということです。自分は何がしたいのか、自分は何が好きなのか、多くの人が悩むところです。しかし、逃げていても始まりません。きちんと自分と向き合ってください。そして、勇気をもって決断してみてください。これを目指そう、これが好きだと。
すると、人生はぐんぐん加速していくでしょう。

知識より体得

人生では、「知識より体得を重視する」ということも大切な原理原則です。これは、いいかえれば「知っている」ことと「できる」ことはかならずしもイコールではない。知っているだけで、できるつもりになってはいけないという戒めでもあります。

知っていてもできないことはたくさんあります。
830はゴルフをしますが、こうやったら球が曲がってしまうといくら理論で学んだところで、実際に球を打ってみると悪い癖が出てしまう。「知っている」と「できる」の間には大きな隔たりがある。

スポーツだと分かりやすいですが、ほとんどのことに当てはまります。
感情まかせに怒ってはいけないと分かっていても怒ってしまうこともあるでしょう。何かしてもらったら感謝しないといけないと分かっていてもつい忘れてしまう。毎日運動しないといけないと思っていてもついサボってしまう。

人生はこの繰り返しです。
「目標に向かって、日々勉強し、行動を続ける」
という当たり前のこともサボってしまって、怠惰に時間を浪費する。
当たり前のことを当たり前にできる人がどれだけ凄いか。
イチロー選手にしたって素振りは欠かさないし、長友選手にしたって毎日のトレーニングを欠かさない。ビジネスの世界で言えば、ホリエモンは必ずメルマガを配信する。
実績を残す人は、当たり前のことが当たり前にできる人。
目新しいスキルやテクニックに目を輝かせる前に、人として当たり前にできないといけない部分を見直さないといけない。

まとめ

自己分析は人生のターニングポイントとなる非常に重要なステップです。ぜひ早い段階で、高校生でも、中学生でも、小学生でも、取り組んでみてください。自分のことを知り、目指すゴールを決め、そのゴールに向かって全力疾走する。これが成功への王道です。830と一緒に日々精進していきましょう。

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P.S.

「足るを知るものは富む」という言葉は何度も紹介しています。お金にしても、自分の目指す生活にはいくらお金が必要なのかを知っていないと、いくら年収が上がっていったとしても、満足を感じることはできない。逆に足るを知る人は、相対的にお金持ちじゃなかったとしても、満足度は高い。
同じ意味で、「満足こそ賢者の石」という言葉があるそうです。同じ意味の言葉がたくさんあるということは、それだけ大切な言葉であるということです。
ぜひ今一度自分に必要なお金はいくらなのか、月収、年収、人生について、それぞれ考えてみてください。お金に限らず、食べ物、睡眠、人間関係、いろんなものについて足るを知り、断捨離していきましょう。