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「独学の技法」のすすめ_1

山口周著「独学の技法」を紹介させて頂きます。
初回の今回は、まず独学の手法を説明します。
あくまでここでいう「独学」とは、ビジネスマン向けの独学なので、受験勉強などとは少し違います。
逆に学生の頃の「独学」のイメージのままでいると、ビジネスマンとして成長できないかもしれません。
ビジネスマンとして高みを目指すためにも、ぜひ「独学の技法」を読んでみてはいかがでしょうか。


目次
  • 独学を効率的に行う四つのモジュール
  • 欲求を伴わない勉強はむしろ記憶を損なう
  • まとめ

独学を効率的に行う四つのモジュール

独学は大きく、「①戦略」→「②インプット」→「③抽象化・構造化」→「④ストック」という流れによって形成されます。

本書で紹介される独学は、①戦略、②インプット、③抽象化・構造化、④ストックの4つに分解されます
①どのようなテーマについて知的戦闘力を高めようとしているのか方向性を決める
②戦略に基づいて、本やその他の情報ソースから情報をインプットする
③インプットした情報を抽象化したり、他のものと結びつけることで、自分なりのユニークな示唆・洞察・気づきを生み出す
④抽象化・構造化によって得られた示唆や洞察を、必要に応じて引き出せるように整理しておく
それぞれのモジュールでは、このような点を意識していくことになります。

独学と聞くと、本を読んだり、資格の勉強をしたりといったインプットのところに意識がいきがちですが、それは独学の中の一つのモジュールにすぎません。日本の受験勉強は詰め込み教育なので、このインプットの印象が強く、多くの人が「勉強=インプット」という価値観にはまってしまっているように感じます。
しかし、ビジネスマンとして知的戦闘力を高めていくためには、戦略を立てたり、知識を抽象化したり、洞察を整理したりといった部分もしっかり意識していく必要があるでしょう。

830が一番大切だと思うのは、戦略です。
どんなテーマで活躍していきたいのか、自分の方向性に覚悟を決めることがとても重要で、おそらく一番難しいところなのではないかなと思っています。
しかし、一つだけお伝えしておきたいことは、方向性は一度決めたからといって、変えてはいけないものではないということです。やっぱりこっちの方が良かったなって思うなら、そっちに方向転換すればいい。
深刻に考えすぎず、一度自分のポジションを取ってみてください。ポジションを取れば、世界の見え方は大きく変わってきます。
ポジションを決めることで、カラーバス効果のように、入ってくる情報も増えていくので、効率的に時間を使うことができるでしょう。