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「日本再興戦略」のすすめ

今回は、
落合陽一著「日本再興戦略」
を紹介させて頂きます。

ニュースZEROのコメンテーターもされており、
最近目にすることの多い落合陽一さんですが、
日本を再び盛り上げていくための、
落合さんなりの戦略を書かれています。

それではいきましょう。

 

概要

本書は7章から構成されております。

第一章では、
近代になって日本が目指してきたものとして、
「欧米」という言葉はよく耳にしますが、
「欧米」というのは、
「米国」と「欧州」から作られた造語です。

「欧米」という所は存在しないにも関わらず、
なんとなく「欧米」という所が、
あたかもユートピアかのように表現され、
「欧米」の真似をして発展していこうとする、
日本の現状を問題視しています。

第二章では、
第一章を踏まえた上で、
日本とは本来どういう国なのか、
どういった現状で、
どういった問題があるのかを、
痛烈に表現してくれています。

第三章では、
近年の技術発展による世界の成長を、
様々な具体例から説明してくれています。

筑波大学の教授でもある落合さんの、
エキスパートの視点からの技術進歩、
そして、
現実世界と仮想空間の区別がなくなる、
「デジタルネイチャー」
について語っています。

技術の話は非常に面白いのですが、
「デジタルネイチャー」など、
簡単には理解できない概念も出てきます。

しかしながら、
今後の未来を想像していく上で、
読み応えのある面白い章だと思います。

第四章では、
第一章での海外の分析、
第二章での日本の分析、
第三章での技術の分析、
を踏まえた上で、
日本の経済はどこを目指していけばいいのか
落合さんなりの考えを紹介してくれています。

人口減少問題、
少子化問題
ロボットに仕事が奪われてしまう問題など、
課題が山積みの日本ですが、
それらのシナジーが非常に大きい事について触れています。

人口減少問題も、
少子化問題も、
幸いなことに技術革新によって解決できる問題であって、
人手不足によって、
仕事の機械化が迎合される状態にある日本は、
非常に有利であると述べられています。

むしろ、
人口が増大していて、
人の仕事を奪う事の出来ない国の方が、
仕事の機械化が遅れてしまうそうです。

いち早く機械化を進め、
そのシステムを海外に売り出すこと、
それが日本再興の道であると語られています。

第五章では、
日本の政治の未来について説明してくれています。

ロボット戦争や、
民主主義の在り方について述べています。

これからはどのようなリーダーが、
国や企業で求められているのか、
リーダー2.0やリーダー3.0なども紹介しています。

第六章では、
教育の在り方について触れています。

これからはクリエイティブな力を、
身に付ける教育を進めていくべきだと述べています。

そのために、
人と同じように行動することを強要する、
幼稚園や小学校にはいかない方がいい、
センター試験なんて受けない方がいいそうです

幼少期に落合さんがどのような生活をしていたのかなどについても、
簡単に触れているのですが、
やっぱり少し違う生活をしていたのだなぁと感じました笑。

日本の教育を受けた人は、
芸術や研究などといった、
クリエイティブな事に対する感性が弱すぎると述べています。

大学生が研究をすることも評価されにくいですし、
バスキアの絵画が何十億円で売買されることについても理解できない人が多すぎると。

830も正直芸術的な感覚は皆無なので、
バスキアの絵画にどういった価値があるのかは、
全く分かりませんが、
「自腹きって、
芸術家を月に連れていくぜ」
って言っている人もいるぐらい、
やっぱり芸術には価値があるんだろうなと思います。

いつかはそういった芸術の価値を感じられる人間になれたらいいなと思います。

最後に第七章では、
会社・仕事・コミュニティについてです。

窓際族の正しい扱い方や、
男女のフェアな扱い方、
年功序列の廃止など、
様々な提案をしてくれています。

その中でも、
830が一番共感できたのは、
ワークライフバランスからワークアズライフへ、
という考え方です。

これについては考察で詳しく述べていこうと思います。

全体的に、
専門的な言葉も多くて、
少し読みづらい一冊なのですが、
非常に参考になるので、
是非読んでみて頂ければなと思います。

お伝えしたい内容が本当にたくさんあるのですが、
例に従って、
今回も2つのポイントに絞って、
考察を書いていきたいと思います。

 

考察

マスメディアの罪

現代の日本には、
こうしないといけないという固定観念が多すぎます。

結婚式を挙げないといけない、
婚約指輪を買わないといけない、
ディズニーランドに行くと楽しい、
旅行は楽しいなど、
「普通」とまとめられる価値観のほとんどは、
マスメディアが大衆に植え付けた固定観念でしかないのです。

結婚式のために何百万も使わないといけないというのは、
ゼクシィなどのメディアが作り上げた固定観念

給料三か月分の婚約指輪を買わないといけないというのは、
指輪を売るために作り上げた固定観念

ディズニーランドに行くと幸せという人に理由を聞くと、
「ディズニーが好きだから」と答える。
自分の価値観かのように語っている人の多くは、
マスメディアによって、
そういった価値観がインストールされただけだという事に、
気付いていない。

旅行に行くのも、旅行に行ってる人を羨ましいと思うのも、
メディアに洗脳されているだけ。
830が思うに、
例えば北海道旅行に行くとして、
北海道でやる事って、
ほとんど関東でできちゃいますよね。
今日は北海道旅行しようって言って、
関東圏内で北海道っぽいことしてるだけで、
十分事足りてしまう。
旅行が行けるって幸せって感じるのは、
旅行会社が客を増やすために植え付けた固定観念でしかない。

高いブランドバックを買うのも、
新車のピカピカの外車を買うのも、
バレンタインデーも、恵方巻も、
全部売上を上げるためにメディアが植え付けた、
「普通」という名の固定観念でしかない。

無駄に高いブランドの財布を買おうとしてる人に、
「なんでそんなん買うん、安いのでええんやん」
っていうと、大抵、
「ダサいやん」
って言われます。

「ダサい」って何なんですかって聞きたいです。

しっかりあなたの中に基準はあるんですか。

「普通に安い財布とかダサいやん」って、
「普通」って何なんですかって聞きたいです。

それは本当に自分が見出した価値観なんですか、
それともメディアに植え付けられた固定観念なんですか。

830達消費者は、
自分が本当は何を求めているのかを考えて、
消費をしていかないと、
既得権益者にお金をむさぼり取られるだけです。

本当に欲しいものがあって、
その手段でしか手に入らなくて、
それだけのお金を払う価値があるものだと判断してから、
買い物をしないといけません。

衝動的な買い物は、
既得権益者に税金を納めているようなもんなんです。

830は少し前にパチスロで稼いでたんですけど、
パチスロって本気でやると勝てるんです。

だけど、
何も考えずに暇だから来る、
サラリーマンや年配の人たちは、
必ず負けるようにできてるんです。

パチスロ用語で、
こういう人たちのことを「養分」って言うです。

パチ屋に一定の割合でお金を献上してくれる「養分」なんです。

その「養分」のおこぼれをもらって、
パチプロの人は稼いでるんです。

何も考えずに、
衝動的に買い物してしまう人は、
経済の中の「養分」でしかないんです。

ギャンブル依存症の人にはやばいって言うくせに、
日々コンビニでお菓子を買う人、
毎日自動販売機で飲み物を買う人には、
何も言わない社会って不思議だなと思うんです。

パチ屋の「養分」か、
経済の「養分」かの違いしかなくて、
どちらも「養分」であることに違いはないのに。

しかし、
消費が全て悪だと言っている訳ではありません。

830も本気ではなく、
負けてもいいやという気持ちで、
パチスロを遊び打ちする事があります。

ちなみにパチスロは普通に打つと、
期待値は時給-1000円くらいです。

費用はそこら辺の娯楽と大して変わらないんです。

友達と暇な時に、
話が合うパチスロを打ちに行って、
帰りにご飯を食べる。

友達と暇つぶしするために、
1時間1000円である程度わくわくできるならいいか、
って気持ちで打ちます。

結婚するなら、
絶対に結婚式を挙げようと思います。

結婚式を挙げる事で、
たくさんの人と久しぶりに会えるかもしれないし、
何より、
親や今まで育ててくれた人が喜んでくれる。

感謝を伝えたい人を喜ばせるのに、
数百万円で済むなら安いものだと思うんです。

特に、
親を喜ばせようと思っても、
お金をただあげたって喜ばないじゃないですか。

子供からもらったお金そんな気軽に使えないと思うんです。

感謝を伝えるのに、
数百万あげるだけで済むならそれでいいんですけど、
数百万を手渡しするより、
数百万使って結婚式を挙げてあげた方が、
喜びって絶対大きくなると思うんです。

幸いなことに830の親は、
しっかりとメディアに洗脳されてるんで、
「結婚式=幸せ」って価値観で生きておられるんで笑。

そうやって、
幸せを感じさせてあげられる環境を作ってくれたことに対しては、
非常にメディアに感謝します。

何かしたいなって思った時に、
自分が本当は何を求めているのかを、
しっかり考えるのは大切な事だと思います。

あなたは何のために、
結婚式を挙げますか。

何のために、
旅行に行きますか。

何のために、
ブランド物の服を買いますか。

何のために、
自販機で飲み物を買いますか。

ワークアズライフ

830が就活してる時は、
耳にタコができるくらい、
ワークライフバランス
という言葉を聞きました。

プライベートな時間を作れないくらい、
仕事に追われるブラック企業

830のバイト先の居酒屋でも、
社員の人は毎日25:00まで働いています。

やっぱり飲食業ってブラックなんだなと実感しました。

だからこそ多くの企業は、
残業は少ないし、
有休も育休もとれるし、
ワークライフバランス大事にできるよって、
宣伝していました。

けど、最近、
「仕事」って何なんだろうなと考えていたんです。

社会人の人に、
830が自分の価値観を伝えると、
「仕事もしてない奴にはわからない」とか、
「社会に出た事もないくせに」とか、
言われるんですよ。

その度に思ってたんですけど、
みんな「仕事」ってどういう風に定義をしてるんですかね。

「お金を稼ぐ」のが「仕事」なんですかね。

「お金を稼ぐ」ために、
自分の時間を提供して、
嫌な事を我慢して、
やりたくもない事をするんですか。

それが「仕事」なんですか。

けど、
やりたい事をやって、
「お金を稼ぐ」こともできるじゃないですか。

830がパチスロで稼いでいた時も、
初めはパチスロが楽しかったし、
真剣にやれば真剣にやるだけお金が増えるのが楽しくて、
パチスロをしてお金を稼いでいました。

ちょっとすると飽きてきて楽しくなくなったので、
今度はせどりをすることにしました。

せどりもちょっと考えてやると、
稼げるようになりました。

それも嫌々やっていたのではなくて、
そうやって稼ぐ手段を考えるのが楽しくて、
せどりをやっていました。

居酒屋では、
お客さんや社員さん、バイト仲間と、
話したりできるのが、
本当に楽しいなって思いながら仕事ができています。

「今日バイト嫌やなー」とか、
「早く上がりたいなー」とか、
全然思わないし、
そう思うくらいならやめてるだろうなと思います。

だから、
別に「お金を稼ぐ」ために、
わざわざ嫌な思いをする必要はないと思うんです。

嫌ならやめればいいし、
楽しいと思えることを収益化できるようにすればいい。

みんな当たり前のように、
「仕事」って言葉を使うけど、
どういう風に認識しているのか、
最近本当に不思議なんです。

そういう風に悩んでいた時に出会った言葉が、
「ワークアズライフ」です。

仕事は生活で、生活は仕事。

ワークとライフは分ける必要はない。

今までは、
嫌な事をしてお金をもらう時間を「ワーク」、
好きな事をしてお金を使う時間を「ライフ」
と分けて考えてきた。

しかし、
これからはそこの区分なんてない。

好きな事をしてお金をもらう時間だけで、
人生を埋められるように、
日々選択を繰り返していく、
それだけだ。

とてもいい言葉だと思いました。

830はいつも言っているように、
環境問題などに取り組みながら、
社会貢献してる自分をかっこいいって思うし、
そこにやりがいを感じながら生きていきたいと思います。

だからこそ次の会社を選びましたし、
いやいや働く気なんか全くない。

給料をもらうために、
やりがいも感じない仕事をして、
会社に依存するなんて絶対したくない。

「ワークアズライフ」を意識して、
働きたいなと思います。

まとめ

今回は、
「日本再興戦略」
という一冊を紹介させて頂きました。

序盤は難しすぎて、
ついていけなくなりそうでしたが、
後半は具体例が増えてきて非常に読み易かったです。

是非この記事を読んで頂けた皆様には、
「養分」となることなく、
自分の本当の幸せのためだけに、
お金を使っていってほしいなと思います。

そして、
自分がしたい事だけをして、
充実した生活をしていけるように、
まずは自分が何をしたいのか、
どうすればそれを収益化できるのか、
順を追って考えていってほしいなと思います。

どんな世界でも、
それを仕事にして生活している人はいます。

そこに必ずしもセンスや技術は必要ないと思います。

ゲームで稼ぎたい人で、
ゲームがうまい人はプロゲーマーになればいいし、
ゲームが苦手な人はゲーム実況をすればいい、
ゲームのアフィリエイトをしてもいいし、
ゲーム制作をしてもいい。

どんな世界でも、
色んな収益方法が必ずあります。

「好きなことはお金を消費してするものだ」
という固定観念は捨てて、
ゼロベースで、
どうすれば収益化できるのだろうかと、
考えてみてください。

今回も最後までありがとうございました。

 

P.S.

最後に就活の仕事選びにおいて、
思った事を紹介します。

学部卒の就活生で人気なのは、
やっぱり商社や銀行。

なぜかって給料が高いから。

では、どうして給料が高いのでしょうか。

利益率が高くて、
儲けが大きい業界だから給料が高いのでしょうか。

830にはそう思えないんです。

給料が高くないと人が集まらないから、
給料が高いんだと思うんです。

だって、
もし商社の平均年収が300万円だったら、
今と同じように人が集められると思いますか。

絶対人は来なくなる。

給料が高くないと人が集まらないほど、
大して面白くない仕事を、
激務でやらされる業界なんだろうなと思うんです。

そして、
お金につられる人、
名誉や肩書を気にする人、
が集まる業界なんだろうなと想像してしまいます。

逆に、
給料が安くても、
たくさん経験が積めて、
事業内容にも共感できるベンチャーには、
たくさん人が集まります。

それほど給料は高くなくても、
事業内容や会社の雰囲気で、
人を集めている業界や企業もたくさんあります。

どれが良いかって本当に難しいんですけど、
お金や肩書だけにとらわれずに、
しっかりと自分のやりたい事を確立した上で、
就職活動してみてください。

そうすれば自然と受かると思います。