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「ハーバードの人生が変わる東洋哲学」_3

830は短期目標として「インフルエンス力を磨く」と掲げました。
そのためにTwitterやブログで情報発信を続け、少しでも多くの人に知ってもらい、<影響力>をつけようと活動を続けています。
本書では、老子の考える<影響力>についても記述がありましたので、ご紹介させて頂きます。
是非参考にしてみてください。


目次
  • もっとも影響力のある人
  • 道になる
  • まとめ

もっとも影響力のある人

『老子』には、いかなる状況でも最も影響力があるのはどんな人か、かなり具体的に書いてある。無作為(無為)を実践する人だ
(中略)
真の影響力は、あからさまな強さや意志ではない。影響力は、あまりに自然でだれでに疑問をもたないような世界を作りあげるところから生じる。

もっとも影響力がある人は、自分の思い描く方に人をいざなうように世界を作り上げられる人だ、と老子は考えています。
人々が自由意思で行う選択を、自分の思い描く方に仕向けていく。人々は誰かに操られているなんて感じることなく、自由意思で選択をしていると思っている一方で、その選択はある人の思惑通りになっている。こんな世界を作り上げる力が真の影響力だと述べられています。

例えば、会議をするとします。会議の中で一番影響力が強いのは誰でしょうか。大きな声で自分の意見を主張する人でしょうか。最終決定権を持った人でしょうか。老子は、会議の流れを裏で操るファシリテータであると考えています。
ファシリテータは単なる会議の進行役ではないのです。会議の構成を考え、自分の思い描く方向に進むようにうまく進行を挟むことで、会議の結論を操作することができる。最終決定権を持った人は自分の意志で決断を下したと思っています。しかし、その決断は会議が始まる前から、ファシリテータによって仕組まれた決断なのです。その決断から逆算して、会議の流れが作られていたのです。

またある人は、「一番稼げる仕事は教祖だ」と語られています。教祖というのは、人々に新しい考えを授ける。信者たちはあらゆる場面で自由意思によって選択をしているように感じているが、一つ一つの選択は教祖によって操作されているのである。

選択をする時、それは本当に自分の意志によるものなのかしっかりと考えないといけない多くの場合、830たちは権力のある既得権益者の掌の上で踊らされている。あなたが欲しいと思って買ったもの、美味しいと思って食べたもの、それらはあなたの自由意思によるものではなくて、マスメディアに洗脳されているだけかもしれません。

影響力は非常に強力だ。悪用すれば大きな問題を招くことも可能だろう。しかし、それだけにうまく使えば世界を変えていくことができるもの事実。
まずは小さなところから、いつものオフィスから、小さな会議から意識してみてはいかがだろうか。

道になる

老子の思想ではあらゆるものが道から生じることを思い出そう自分のまわりになんらかの結果が生じるのに手を貸すことで、君はたんに道に従っているだけではなくなる。室内全体の風向きを修正し、人生における人間関係を調整し直すことで、きみは文字どおり道になる。

人は選択を繰り返していきます。どのような選択を下していくかは、個人の考え方や周囲環境に依拠する部分が大きいでしょう。その中で、あなたが影響力を持ち、人々の選択を左右する存在になったならば、あなたは道になる。あなたの考えに人々は無意識のうちに同調し、人々はあなたが欲する選択をしていくでしょう。人々はあなたという道の上を歩き進んでいくのです。

あなたがポジティブな発言を続け、ポジティブな雰囲気を作り上げることができれば、周りの人々もポジティブな発言をするようになる。あなたが発言を続け、意見の出しやすい雰囲気を醸成できたならば、周囲からも多くの意見が湧いてくるようになるでしょう。あなたが善良な行動を続け、善良な行動が奨励される空気になったならば、周囲の人も善良な行動が自然になるでしょう。
友達の雰囲気、会社の雰囲気、社会の雰囲気はあなたが変えていくことができます。日々影響力を磨き、自分の可能性を信じて行動を続けたならば、必ず変化を起こすことができます。初めは小さな、小さな変化かもしれません。しかし、隣の人の道になることができたなら、それを繰り返せば周りの雰囲気を変えることができます。それを続ければ、会社の、社会の雰囲気を変えることができます。

雑草が生い茂る未開の地にあなたが進みたい道がなかったのならば、あなたが雑草をかき分けていけば進んでいけばいいのです。何度も、何度も踏み分けて、そこに道ができた時、たくさんの人がその道を進んでいくでしょう。すでにある道の中から選択しないといけないわけではありません。あなたが正しいと思う道がなければ、あなたがその道を作ればいい。誰しもにそれだけの力があると830は信じています。

既存の道に縛られることなく、本当に行きたいところに向かって、道を切り開いていきましょう。

まとめ

今回は影響力、そして周囲環境の作り方について記事を書かせて頂きました。

何かを変える時、一番上の権力者に話を通さないといけないと考える人が多いようです。しかし、権力もない一人間が権力者に話をしたところで、聞き流されて終わりです。そんな方法では変化を起こすことはできません。
権力のない人間が変化を起こすためには、下から変化を起こしていかなければいけない。隣の人にも共感されないようでは変化なんて起こせない。隣の人を共感させたところで何も変わらないと思うかもしれない。しかし、そうじゃない。小さな変化が繰り返されて、大きな変化となっていく。小さな変化を大事にできない人に、大きな変化を起こすことなんてできない。
小さな変化を繰り返す内に踏み固められたあなたの道の上を、当然のように権力者も歩いていくようになる。それが本当の意味での影響力なのかもしれません。

サラタメさんのエッセンシャル思考シリーズは、エッセンシャル思考という思考法自体とても価値のあるものですが、最後のサラタメさんの周囲環境づくりには非常に共感させられます。
ぜひ見てみてください。830が大好きなYouTubeの一つです。

あとがき

今回も最後まで読んで頂きありがとうございました。
本記事はあくまで830の主観を織り交ぜた上で、書籍の紹介をさせて頂いております。書籍との食い違いが生じてしまっている場合もございます。ご了承の上、ご理解頂けますと幸いです。
正確な情報については、是非原本をご購入の上、お読み頂けますよう宜しくお願い致します。
今後も宜しくお願い致します。