2-4-3 三角関数の性質, グラフ
2-4-3-1 三角関数の拡張
青チャートではここで、θ+2nπ、-θ、θ+π、θ+π/2の書き換えなどを行っていますが、覚える必要はありません。単位円を用いて考えられるように練習しておくことが大切です。
2-4-3-2 三角関数のグラフ
三角関数のグラフは、サインカーブとなるsin・cosと、発散する形になるtanで大きく分かれます。
830は以下の手順で三角関数のグラフを描いていたので参考にしてみてください。
sin・cosとtanで、グラフを描く手順が全く異なるので注意してください。
sin・cosのグラフの描き方
- まず適当にサインカーブを描きます
- 三角関数の係数や定数項を確認して、x軸を書き込みます
- 位相を確認してy軸を書き込みます
- 位相の中のθの係数を確認してx座標を書き込む
tanのグラフの描き方
- x-y平面を描く
- 位相を確認して、発散する角度を見つける
- 定数項を確認して、変曲点のy座標を考える
- 三角関数の係数を確認して、外形に注意して変曲点から発散するところに向かってグラフを描く
2-4-3-3 奇関数と偶関数
奇関数と偶関数という概念を覚えておきましょう。
奇関数とは原点対称な関数、偶関数とはy軸対称なグラフをそれぞれ表しています。
sin・tanは奇関数、cosは偶関数ということになります。
積分のところで大切になってくる考え方なので、以下の性質を覚えておきましょう。
奇関数と偶関数
奇関数:f(-x) = -f(x)
偶関数:f(-x) = f(x)
2-4-3-4 周期関数
同じ概形繰り返し現れる関数を、周期関数呼びます。
sinθ・cosθは周期が2πの周期関数、tanθは周期がπの周期関数となります。