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「買う」という行為は、「消費」から「応援」へと変わる

圧倒的透明性

シンプルで上質な衣類とファッション雑貨を販売する、アメリカ発のオンラインブランド「Everlane」。原料の調達から、契約工場の賃金や労働環境にまで貫かれた、エシカルへのこだわりでも共感を呼んでいます。しかし最大の特徴は、「徹底した透明性」。消費者の知る権利を尊重し、各商品の材料費から人件費、輸送費まで、原価を開示しているのです。結果として各工程それぞれにおいての適正価格が実現し、関わる人すべての豊かさにつながっています。

とても斬新な企業のお話です。商品の価格を原価から、輸送コスト、販売コスト、利益まで、徹底的に透明化した企業があると言います。
これからの時代は商品の裏のストーリーが大切になる。その商品を販売した利益で、どのように社会に貢献しているのかが見える化されれば、消費者はコストを払いやすくなる。商品価格を徹底的に透明化することで、消費者が納得してくれれば、たとえ他の商品よりも高かったとしても、消費者はお金を出してくれるだろう。なぜなら、それがリーズナブルな価格であって、それよりも安い価格で買うということ自体がアンリーズナブルであるからである。
アンリーズナブルであるというのはどういうことか。その裏では、ブラックな職場環境があるかもしれない、不当な低賃金で働く人がいるかもしれないし、児童労働があるかもしれない。アンリーズナブルな低価格で商品を買うということは、そういうブラックな環境に加担するということだ。商品の裏のストーリーを買うという中には、こういう考え方も含まれる。安く商品を買う代わりに、ブラックな企業に加担したという罪悪感を背負わないといけないのである。
あなたはどちらの商品を買うだろうか。

コト志向の社会の中で大切なことは、価格が安いということではなくて、その価格がリーズナブルかということである。消費者にそれを提示するためにも、価格の透明化をすることが重要だ。
現代は様々な面で見える化が進んでいる。隠し事なんてできない。むしろ、見える化することがメリットに繋がる社会になっている。
「見える化」という観点から、さまざまな情報を透明化してみてはどうだろうか。情報を隠す時代はもう終わっている。これからの時代は、情報開示の時代である。

まとめ

今回は、モノ志向・コト志向に関連して、ストーリーを考慮したビジネス設計の大切さについて考えてきました。
まだまだ多くの企業はあらゆる情報を隠そうとする。情報を隠すことで、優位な立場にいられると考えている。しかし、それは全く違う。これからは情報開示の時代だ。情報開示をすることで、消費者から共感を得ることができるかもしれないし、「こうすればもっと安く商品製造できますよ」って事業者からアドバイスしてもらえるかもしれない。
これまでのモノ志向の固定観念を取り払ってコト志向の価値観に変化していかないといけない。これからの時代に大切なことは情報開示だ。

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あとがき

今回も最後まで読んで頂きありがとうございました。
本記事はあくまで830の主観を織り交ぜた上で、書籍の紹介をさせて頂いております。書籍との食い違いが生じてしまっている場合もございます。ご理解頂けますと幸いです。
正確な情報については、是非原本をご購入の上、お読み頂けますよう宜しくお願い致します。
今後も宜しくお願い致します。