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「転職の思考法」のすすめ_4

会社という神輿を担ぐ

最終的に転職するような優秀なやつは、在籍しているときは、必死になって会社という『みこし』を担いでいるわけでしょ。辞めるまではさ、一生懸命、会社を担いでくれる人材なのよ。でね、反対に、一生この会社にしがみつくぞ、みたいなやつはさ、おみこし担いでいるふりして、ぶら下がっているわけよ。人事部が大事にしなきゃいけないのは、ぶら下がっているやつじゃなくて、もしかすると3年後にいなくなるかもしれないけど、今必死に担いでるやつなんだよ。ほんとうに担いでくれるやつだったら数年務めてくれたら御の字じゃないの?そういう風に人事部も考え方を変えないと

転職という選択肢を持つ人は、ドライで、冷酷な人なのでしょうか。一生この会社で働いていくという人が人間味溢れる人なのでしょうか。転職を考えている人を雑に扱い、一生働きますという人を大切にするべきなのでしょうか。

転職という選択肢を持つ自立した人が会社の中にいる時、その人は人一倍頑張ってくれるでしょう。なぜならその人は、それが自分のためにもなるということを自分自身で選んでそこにいるはずだからです。その会社での経験が自分の役に立つと分かっている人が、その会社で全力を出さないわけがないのです。
一方で、思考停止した状態で、一生会社に尽くすのが筋だと考えている人は、その会社で働くことに対して本当の意味で価値を見いだせていない。「何でこんな仕事しているんだろう」「こんなことして意味あるのかな」って、仕事に全力を出すことができなくなります。すると、その人の成長は止まり、市場価値は下がっていく。そして最後は、会社をクビになったら雇ってくれるところがないからと、会社に依存するようになるのです。
あなたはどちらの人がより会社に成果をもたらしてくれると思いますか。あなたが人事なら、どちらの人を大切にしようと思いますか。

会社を辞める選択肢を持つというのは、自立するということです。それは会社をないがしろにしたりするという訳では決してない。
転職という選択肢を持ちスキルアップを考えている人は、自分が未熟者であるということを自覚している。自分に目を向ける時間をたくさん持ち、自分には何が足りなくて、どんな経験を積まなければいけないのかを常に考えているから。だからこそ、転職を考えている人は会社に対して、「こんな未熟な自分を雇ってくれてありがとうございます。少しでも恩返しできるように全力で頑張ります。」という気持ちを持っている。
会社に依存する人よりも、転職を考えている人の方が、むしろ会社に対する思い入れが強く、温かい人なのではないのかなと830は感じます。この本の主人公も、転職という選択肢を持つようになって初めて、ここまで育ててくれた会社に少しでも恩返しがしたいという気持ちが芽生え始めるのです。

転職を考えるというのは、自分に目を向けるということです。自分に目を向けられるようになって初めて、会社に目を向けられるようになる。会社に依存する人は、自分にも、そして会社にも目を向けていない人です。彼らはどこに目を向けているのか。それは給料かも知れませんし、世間体かも知れません。
人が成長するためには、自分に目を向けることが必要不可欠です。一人になって、自分と向かい合う時間が必要不可欠です。自分と向かい合う時間を作るという意味でも、転職活動というのは役立つのではないでしょうか。そうやっていく中で、初めて会社の有難さに、仕事の意味に気付くことができる。だからこそ、全ての人が転職の思考法を身につけることが重要だと本書では述べられているのです。

まとめ

今回は会社を辞めるという選択肢を持つことがどういうことなのかについて考えてきました。
会社を辞めるという選択肢を持つということは、自分に目を向けるということです。自分に目を向けられるようになって初めて、会社に目を向けることができるようになる。そうやっていく中で、本当の意味で会社に感謝できるようになり、仕事の意味を感じられるようになるのです。
仕事にやりがいを感じながら、楽しく働いていければ、こんないいことはないでしょう。そのためにも、会社を辞めるという選択肢を持つことが必要です。ぜひ転職について考えてみてはいかがでしょうか。


あとがき

今回も最後まで読んで頂きありがとうございました。
本記事はあくまで830の主観を織り交ぜた上で、書籍の紹介をさせて頂いております。書籍との食い違いが生じてしまっている場合もございます。ご理解頂けますと幸いです。
正確な情報については、是非原本を購入の上、ご一読ください。
今後も宜しくお願い致します。