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830の社会人生活_32_権限移譲

権限移譲って難しいなと感じる今日のこの頃です。正しい権限委譲とは何なのか、しっかり権限移譲ができているのか、830なりに考えてみました。

目次
  • 権限委譲とは
  • まとめ

権限委譲とは

権限委譲とは、上司が自身の業務の一部を部下に任せること。任せた業務については、判断含めて部下にゆだね、結果の責任は自分が負う。

株式会社トランスストラクチャ
https://www.transtructure.com/column/20190521/#:~:text=%E6%A8%A9%E9%99%90%E7%A7%BB%E8%AD%B2%E3%81%A8%E3%81%AF%E3%80%81%E4%B8%8A%E5%8F%B8,%E8%B2%AC%E4%BB%BB%E3%81%AF%E8%87%AA%E5%88%86%E3%81%8C%E8%B2%A0%E3%81%86%E3%80%82

権限委譲は、部下に対する信頼の上に成り立つ。「アイツに任せておけば大丈夫だ」と部下を信頼できて初めて権限移譲が可能になる。

しかし、会社に入るとレビューの嵐であることを知った。何でもかんでも上司がレビューをする。係長がレビューして、課長がレビューして、部長がレビューして。そうやって初めて資料が完成する。

資料には係長・課長・部長の名前が記載される。最終的に責任を取るのは部長になるから、部長がレビューしないと資料は出せないと怒られる。しかし、830はそうは思わない。
部長が課長を信頼していれば、課長のレビューをもって資料は完成する。課長が係長を信頼していれば、係長のレビューをもって資料は完成する。それが本当の権限移譲ではないだろうか。
上司は。しっかりと資料に目を通すことをもって、資料単位にしか責任を負うことができないのだろうか。そんなことをしているから、上司の仕事は多くなり、毎日残業の嵐になる。そしてレビューは遅れ、締め切り前日になってレビュー内容が担当者に送られ、担当者は残業を余儀なくされる。そして、その対応が遅くなれば、担当者が怒鳴られる。担当者がどれだけ前広に対応しても、忙しい上司のレビューが遅くなれば、担当者にはどうしようもない。
上下関係の中に信頼がないから、全員が仕事に追われる。時間に余裕がないから一つ一つの資料の質も落ちていく。そして、レビューが必要になる。まさに負の連鎖である。

しかし、そんなことを言うと、「レビューという手順は、これまでの会社経営の中で残ってきたものだ。効率的なものだからこそ残ってきたものであって、会社で働くんだったらそれに従わないといけない。」と指導される。
確かにレビューという手順はこれまでの歴史の中で残ってきたものかもしれない。しかし、今が最終ゴールじゃない。あくまで過渡期でしかなくて、現状が正解だなんて誰が決めたのだろうか。圧倒的に生産の低い今の日本企業の働き方を正解だとは思えない。絶えず現状に疑問符を投げかけないといけないのではないだろうか。
これが一番効率的な形だという割には、毎日仕事に追われているではないか。じゃあ、何かを変えなくてはいけないだろう。「忙しい。忙しい。」「人が足りない。人が足りない。」と簡単に飛び交う毎日だ。本当にそうなのだろうか。時間が足りないから人を増やそうなんて、バカでも思いつくことしか言えない上司を誰が信頼するだろうか。もっともっと変えていくべきところはたくさんある。

忙しいから手当たり次第に目の前の仕事をこなしていく。しかし、そうやってもがけばもがくほど深みにはまっていく。蟻地獄から抜け出せない社会人がどれだけ多いことだろうか。
一度立ち止まらないといけない。そして、一度業務を棚卸ししないといけない。そして考えろ。どうしてこんなに忙しいのか。どうすれば蟻地獄から抜け出せるのか。
無駄な会議を開いてはいないか。必要のない会議に参加してはいないか。必要のない資料を作ってはいないか。必要以上にレビューをしてしまってはいないか。見通しの立たない事業をいつまでも引きずってはいないか。

あなたの取り組む目の前の仕事が社会を良くしていっていると心から言えるだろうか。

まとめ

資料を作る上で、たくさんの人に見てもらうのは確かに価値あることだ。自分では気づかなかったミスも、違う人ならすぐに気づいてくれるかもしれない。
しかし、必要以上のレビューは無駄でしかない。

何のためにレビューをしているのかを考えない人は、どうでもいい指摘ばかりしてくる。同じ意味の文章なのに、自分の文章でないと満足がいかない。だから、文言を変えろと重箱の隅をつついてくる。本当にそれに意味があるのだろうか。そして、もう一つ上の人がレビューをするとまた同じことが繰り返される。右往左往して結局元の文章に戻るなんてことは多々あることだ。本当に無駄なレビューが多すぎる。

そうやって無駄な業務を増やして、自分の首を絞めていることに気づくべきだ。レビューという業務をこなすために会社が存在するわけじゃない。社会を良くして、人びとを幸せにするために会社は存在する。そのレビューが本当に誰かを笑顔にするのかを本気で考えてほしい。
必要以上のレビューが繰り返され、社員が仕事に忙殺される。そして、一つ一つの仕事への対応が遅くなって、会社の動きは鈍化する。時間があればもっと早く社会を変えていけるはずなのに、どんどん事業を遅れていく。

830は日本社会の現状が人々を幸せにしていくためにベストな形だとは思わない。もし現状のレビューが本当に価値あるものなのであれば、それをもっとしっかりと説明してほしい。どうしてそこまでレビューしないといけないのか、そこを教えるところまでが上司の仕事なのではないだろうか。
レビューをすることなんかよりも何十倍も大切な仕事がそこにはあるのではないだろうか。