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830の社会人生活_3

『嫌われる勇気』では、「横の関係」が重視されていました。
830は今年から企業に就職し、社会人として一歩を踏み出しました。
日系企業と言えば、年功序列で、上下関係というイメージがあります。
会社経営において上下関係は本当に必要なのでしょうか。
「嫌われる勇気」を参考に考えてみようかなと思います。

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目次
  • 会社経営に上下関係は必要か
  • まとめ

会社経営に上下関係は必要か

『嫌われる勇気』では、人はみんな対等であると、「横の関係」が強調されています。
年収や学歴、容姿や考え方、当然ながら人は違う。しかしそれは人としての性質が違うだけであって、それによって上下関係は生まれない。
全ての人は対等であると。

では、<会社経営に上下関係は必要か>

確かに上下関係が強ければ、組織の統制は簡単になります。
しかし、全ての社員が当事者意識をもって、会社の目標のために自分がするべき仕事を行えるのであれば、上下関係は必要ないと830は考えます。そして、830が就職した企業では、当事者意識を非常に大切にして、口酸っぱく教え込まれます。
上下関係があると、下の人は上の人に意見しにくくなってしまう。上下関係があると、上の人は下の人の意見を取り入れにくくなってしまう。
お互いにとってデメリットであって、当事者意識を持った会社経営に上下関係は害悪でしかない、上下関係は必要ないというのが830の答えです。

では、もう一つ問題です。
<上下関係は、上の人・下の人、どちらが作り上げているか>

830はずっと上の人が偉そうにするから上下関係が生まれるのだと思っていました。
大学の部活の飲み会では、乾杯をするとまず全員の先輩の席を乾杯して回る。先輩のグラスが空けばビールを継ぎます。上下関係にめちゃくちゃ厳しかったわけではありませんが、そういう文化がありました。
「最上級生になったら無くそう」と思っていました。しかし、実際に最上級生になって、いくら「乾杯に回ってくなくていい」「ビールなんて継がなくていい」といったところで後輩たちはやめません。
その時、僕は気付きました。先輩にぺこぺこしている方が生きやすいんだと。僕たちが下級生の時も、先輩に強要されていたわけもないのにビールを継いで回っていた。そっちの方が心地いいんです。「僕、後輩なんで」って言ってる方が楽なんです。

だから僕は、上下関係を作っているのは下の人間だ』と確信しています。
上司に敬語を使ってぺこぺこしていると楽なんです。上司に反論を言わない方が楽なんです。
全ての責任は上司にいって、自分は言われたことだけしていればいいから。

「責任ある仕事を任せてもらえないから仕事が楽しくない」という人がいます。そういう人は、「自分の役職が上がれば責任が大きくなる」と考えている。
そういう考え方に対して、830はこう言いたい。
『責任は与えられるものじゃない。自分で生み出していくものだ』と。
積極的に発言し、意見をぶつける。そこに責任が生まれる。自分の言い出したことはやり遂げないといけないという責任が。
自分からポジションを取って発言できない人に、一生責任なんて生まれない。責任のない仕事にやりがいなんてない。そんな仕事楽しくない。自分から発言できない人は、一生仕事を楽しむことなんてできない。
830はそう思っています。

少し話が逸れましたが、上下関係は必要ないという話に戻りましょう。
多くの若者は「上下関係とかいらないでしょ。上司うぜー。」と言います。何十年も続いているのに上下関係はなくならない。
どうしてか。
多くの人が「上下関係を作り上げるのは上の人だ」と考えている。だから。上下関係はなくならないのだと830は考えています。
830が大学時代にそうであったように、そう考える人は、「自分が上の人になったら、上下関係をなくそう」と結論を出します。しかし、上下関係を作り上げるのは下の人なんです。自分が上の人になってしまったら、もう上下関係をなくすことはできないんです。だから、上下関係をなくしたいという人がいくらいたとしても、無くすことができなかったんだと思います。
こうなってしまった人にとって、下の人にぺこぺこされるのは気持ちいいものでも何でもない。むしろ嫌がられる。僕は経験上そのことを知っている。

つまり、上下関係をなくすことができるのは、下の人だけなのだということです。
下の人が勇気をもって発言し、行動し、責任を持つことでしか、上下関係を撲滅することはできないのだと。
確かに、権限は課長や部長の方が大きいのかもしれません。しかし、だからと言ってそれが上下関係を生むわけではない。業務内容が違うだけであって、それが必然的に上下関係を生み出すわけではない。
例えば、GAFAといった世界の最先端企業でも役職はあります。しかし、上下関係はないのだそうです。みんなが自分の仕事に責任を持ち、能動的にそれを遂行している。役職の違いが上下関係を生み出すわけではないのです。
上下関係を生み出しているのは、いつの時代もことなかれ主義の下の人です。
そういった人間の多くはテイカーです。「自分は下の人間だから、上の人に知識やスキルを教えてもらって当然だ。」と考える。「知識やスキルを教えてもらったお返しに何ができるのか」、そんなこと頭の片隅にすらない。100%テイカーの発想なんです。

上下関係なんてない。すべての人は対等だ。対等な人から知識やスキルを教えてもらったのならば、自分はどうやって恩返しすることができるのだろう。何を返すことができるのだろう。』

そういう発想が830たち新入社員には必要なのではないかなと思います。

だから830は、下の人にしかできない仕事として、上下関係をなくすために、ことなかれ主義を卒業する
そうポジションを取って働いていく。
ここに宣言します。

まとめ

今回は、『会社経営に上下関係は必要か』という記事を書かせて頂きました。
大きな組織運営をする時、上下関係は非常に便利です。強制的に部下を動かし、自分の手足のように扱うことができるから。しかし、部下が当事者意識をもって、能動的に活動してくれる場合、上下関係は必要ないと830は考えています。部下を管理しなくても、部下がしっかり自分の仕事を全うしてくれるなら。

そして、『上下関係をなくすためにはどうすればいいのか』について考えました。830が考える唯一の方法は、「下の人が勇気をもって発言し、行動し、責任を持つ」ことです。上下関係は、下の人にしか無くすことができない。新入社員だからこそ、この社会問題に取り組んでいくことができると830は思います。

しかし、最後に一つ付け加えるとすれば、上下関係をなくすというのは、上司を軽んじるということでは決してありません。自分よりも知識があって、経験がある上司を軽んじるというのはどう考えてもおかしい。一方で、知識や経験があるからと言って、ぺこぺこするべきではないと言っているんです。
上下関係がなくなったとしても、上司に対する敬意は失ってはいけません。上司は部下に対して、部下は上司に対して、敬意を持って、お互いを尊重し合える関係、対等に向き合える関係、それが830の考える理想的な関係です。