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830の社会人生活_10_残業について

今回は残業について記事を書いてみたいと思います。
残業する人ってめちゃくちゃ多くて、定時になっても帰る人の方が少ないというのが現状です。どこの会社でもそうでしょう。
しかし、残業が多いからブラックというわけでもないと思います。逆に、残業をたくさんしているからその人は頑張っているみたいな考え方も全然的外れだと思います。
こういった残業に関する830の見解を記事にしてみました。
それではいきましょう。

目次
  • 残業をどうとらえるか
  • 残業の在り方
  • まとめ

残業をどうとらえるか

各部署に配属されて、同期も仕事を振られるようになりました。すると、残業をしないといけないような同期もいるようです。そういった同期と話をしていると、「仕事が多くて、昨日も何時まで働いたぜー」って忙しい自慢をする人がいるんですよね。学生時代の部活を思い出します。その言葉の裏には、「こんなに俺頑張ってるんだぜ」みたいなニュアンスが見え隠れする。ドMというか、ナルシストというか。
しかし、そういう話を聞く度に830は、「仕事が遅いだけじゃないの?」って感じてしまいます。すると、大抵は「業務時間で終わるような仕事量じゃないんだよ」みたいに反論されます。だからそれに対して830が、「業務時間内で終わるような仕事量じゃないって誰が決めたの?」って聞くと、ほとんどの人は答えられません。

結局ほとんどの人は、「自分が業務時間内に終えられない」=「与えられる仕事量が多すぎる」って考えているんですよ。でも、そんな主観的な評価って何の意味もなさないってことに気付かないといけない。
どれだけ残業して仕事を終えたからって、「頑張ったね」なんて評価されないんですよね。「こんな仕事のためにどんだけ時間使ってるんだよ」って評価される可能性だって十分にあるわけです。
すると、自分の自分に対する評価と、会社の自分に対する評価にずれが生じる。そのずれの原因はすべて自分にあるのに、「会社は適正に評価してくれていない」とか言って、愚痴をこぼすようになる。

こういう問題を解決する方法は、業務を与えられた時に、どれだけの時間で業務をこなすべきなのかを確認することです。
仕事を振る上司が優秀であれば、「これをいつまでにやってね」って言ってくれるかもしれませんが、リーダー経験のないほとんどの上司は、「これやっといて」って指示をする。締め切りさえ教えてくれないのです。だから、自分からしっかり締め切りを確認する癖をつけましょう。
大切なことは、締め切りだけを確認するんじゃなくて、どれくらいの時間で業務をこなすことを想定しているのかを確認することです。締め切りだけ確認して、それに間に合わせるために残業し放題なんて状態では、自分も成長できないし、会社も無駄な残業代を支払わないといけなくなる。
一つ一つの業務に対して、制限時間をしっかり確認して、その中で成果を上げることが大切です。間に合わなければ自分の能力が足りないことを自覚することができますし、早くできれば自分の能力の高さを上司に示すことができる。
多くの場合、仕事を振る側の人間も、制限時間という概念を持っていません。だから、どれだけの作業時間で、どんな成果物を出したとしても、それを適正に評価することができないのです。それに対して、「上司が適正な評価をしてくれない」と愚痴を言っていても仕方ありません。自分の能力を適正に評価してもらえるような土壌は自分で作っていかないといけないのです。

話が少し変わりますが、「上司は優秀である」みたいなバイアスは捨てた方がいいと830は思います。そうしないと、「上司は優秀で、正しく自分を評価してくれるはずだ」みたいな他力本願な考え方になってしまう。上司だって正しく評価したくても、それができなくて困っているかもしれません。じゃあ、どんな仕組みにすれば、自分を正しく評価してくれるようになるのかを考えていかないと。何事も、現状を変えていけるのは自分しかいないのです。
上司っていったって、一人間でしかなくて、自分と大した差なんてない。当然、自分より優れた点もたくさんあれば、自分より劣っている点もあるはずです。上下関係なんか以前に、人間同士の関係であることを忘れてはいけない。お互いの足りない部分を補い合えるというのが、チームの最大のメリットです。お互いの足りない部分を指摘し合って、一緒に成長していくべきでしょう。一方的に上司の手足になるだけでは、チームとして最大の成果を出すことはできないのです。

ひとつだけ注意をしておくと、人間同士の関係である以上、お互いをリスペクトすることを忘れてはいけません。相手の方が優れている点をしっかりと評価して、自分に足りない部分も自覚しておくことが大切です。
一つ一つの能力では優劣があると思いますが、人間トータルとしてどちらの方が優れているなんてことは絶対にありません。対等な人間同士が、お互いの足りない部分を補い合うことで、一人では出せなかったような成果を出すことができる。それがチームです。