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「キミが働く理由」のすすめ_4

「人」の問題

「人」の問題は、会社の中で一番難しい問題です。ですから、経営者は手っ取り早い手法を選択して、「人」に対する根本的な取り組みを後に回してしまうのです。そして、なるべく深く入らないようにします。
つまり、「嫌なら、やめろ」となるのです。
「辞める人間がいくらいても、また新たに雇えばいいのだから」、というような割り切り感覚になってしまうことがあるのです。
(中略)
会社は人がつくっているのに、人の問題は後回しにしてしまう。そして、経営者は、給与とか、待遇条件や、権限だけで、人を動かそうとする結果的には、社員のやる気がなくなり、会社も立ち行かなくなってしまいます。

会社にとって、社員というのは本当に大切な資源です。そのことを把握できていないような会社は簡単に立ち行かなくなってしまうでしょう。会社を大きくしていくのも、会社を進化させていくのも、結局は社員なのです。その社員を大切にできないような会社は、成長していくことはできないでしょう。

社員をコストのように考える会社に人は集まりません。いくらお金を積んでも人は集まらないでしょう。もはやそんな時代ではなくなっているのです。
前半で述べたように、収益や安定性、待遇条件だけでは優秀な人材は集まりません。もっともっと本質が見られているということに気付かないといけないでしょう。

なぜコンサル業界に人が集まるのでしょうか。給料がいいからたくさんの人が集まるのでしょうか。830はそうではないと思います。コンサル業界は激務です。だからこそ、短い間で社員が成長できるような環境を整えることができているのです。そこに人が集まってくるのです。
コンサル業界を目指す優秀な人材の多くは、コンサルで経験を積んだ後を見据えています。コンサルは自分を磨くためのファーストステップにすぎないのです。そのファーストステップに5年も10年も費やしている暇はない。そのことをコンサル会社は分かっている。だから、激務だったとしても2年、3年で成長させてあげることに主眼が置かれているのですできるだけ早く優秀な人材を育て、社会に供給する。それがコンサル会社の社会貢献です。
コンサル業界を目指す学生も、コンサル会社もそのことをしっかり理解しているからこそ、人気な業界として今を時めいているのだと思います。

これに対して今の日系企業はどうでしょうか。「ワイフワークバランスを大切にしています」とか、「有給休暇取得率は何%です」とか、そんな謳い文句を掲げることしかできない。そんな謳い文句に集まってくるような人材なんてたかが知れています。すでに時代遅れの人材しか集まってこないのです。どんな人材が欲しいのか、どんな会社になりたいのかを考えないと、適切なマッチングなんてできないのです。
IT採用に力を入れていますという企業が、「新卒採用で1000万円」なんてものを提示しますが、お金でつっている時点で大した会社ではないんだろうなと思ってしまいます。本当に優秀な人材はそんなものにはつられない。だから、本当に優秀なIT人材はベンチャー企業に取られて行ってしまうのです。

もうお金に頼って人集めするのは終わりにした方がいい。
どんな未来を作りたいのか、そのためにどんなことをしているのか、そして今どんな人材が必要なのか。そういった所をオープンに開示していくことが大切だと思います。そして、根本のところで惹かれ合う者同士がタッグを組むことで最大最適になっていくのではないでしょうか。
企業側も、人材側も、しっかりとビジョンを打ち出していくことが大切です。そうすることによって、適切なマッチングが可能になって、お互いにとって最も幸せな選択を行えるようになるのです。

まとめ

今回は若者の新しい感覚、そしてそれを踏まえた上での人の集め方について記事を書かせて頂きました。
お金に頼って人を集めるのはもう終わりにした方がいい。
ビジョンを掲げて、そこに共感してくれる人材に集まってもらわないといけない。会社のビジョンに心から共感してくれる社員じゃないと、本当の意味で楽しく働いてもらうことができないから。
お金のために働いていると、必ずどこかでむなしくなる。一度それに気づいてしまうと、どんどんモチベーションが下がっていって、仕事効率も下がっていく。会社にとっても、社員にとってもいいことなんて何もない。
お互いにとって最高の選択をするためにも、根本にある考え方に共感できる者同士をマッチングしていくことが大切なのではないでしょうか。


あとがき

今回も最後まで読んで頂きありがとうございました。
本記事はあくまで830の主観を織り交ぜた上で、書籍の紹介をさせて頂いております。書籍との食い違いが生じてしまっている場合もございます。ご理解頂けますと幸いです。
正確な情報については、是非原本をご購入の上、お読み頂けますよう宜しくお願い致します。
今後も宜しくお願い致します。