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「アメーバ経営」のすすめ_3

新規事業は適切な人材から

「人材こそ事業の源である」と考えてきた。だから、単にビジネスチャンスがあるという理由で事業を始めたことはない。(中略)「適切な人材がいるから新事業に進出する」というのが私の鉄則である

稲盛さんはリーダーという存在を非常に大切にしていらっしゃいます。
アメーバ経営の中でも、社員に経営者意識を育んでもらうことを大切にしていますが、経営者というのもリーダーの一つなのです。

アメーバの責任者になるべき人材が不足している場合は、将来性のあるリーダーを抜擢し、育成していく必要があると書かれています。リーダーを育てるために、十分な経験や能力がなかったとしても、リーダーとなる可能性のある人材を発掘し、アメーバリーダーを任せていくべきなのです。足りないところは監督者が補い、指導していけばいい。積極的に若い人材をリーダーに抜擢し、育成していくことが大切だと述べられています。

リーダーを育てるという観点からもアメーバ経営は適しているそうです。アメーバ経営では、小さなアメーバに会社を分割しているため、一つのアメーバが失敗したところで、会社全体の屋台骨を揺るがす危険性は少ない。アメーバ同士で相互補完していけば、大きな問題を回避することができるのだと。

仕事と人の考え方は非常に複雑です。コロナの影響でリモートワークが広がる今、ジョブ型の働き方が注目されています。ジョブ型の会社経営では、まず初めに仕事があり、そこに誰を配置するかを考える。
一方で、稲盛さんの大家族主義の会社経営では、人ありきで新規事業を進めていくと語られています。まず初めに人があって、そこに仕事を当てていく。
真っ向から対立する考え方で、稲盛さんの考え方はThe昭和な考え方なのかもしれません。しかし、考え方自体に優劣があるわけではありません。大切なことは、あなたはどんな会社経営をしたいのかということです。あなたはどんな経営をしている会社で働きたいのかということです。

ジョブ型の会社経営が注目を浴びる昨今ですが、それが本当に正解なのかなんて誰も分かりません。時代の流れに流されるのではなく、自分はどう生きたいのかを真剣に考えていきたいものですね。

まとめ

今回は「アメーバ経営」の最終回として、稲盛さんの経営者意識・リーダー像・経営方針を紹介しました。
いずれも非常に参考になる内容ではないかなと思います。
この一冊で改めて、稲盛さんという経営者の人生に触れて、感銘を受けました。
今後の人生に活かしていけるように努力していきたいなと思います。
非常にいい本だったので、書籍紹介のカテゴリで紹介させて頂きました。
興味を持たれた方はぜひ購入してみてください。

あとがき

今回も最後まで読んで頂きありがとうございました。
本記事はあくまで830の主観を織り交ぜた上で、書籍の紹介をさせて頂いております。書籍との食い違いが生じてしまっている場合もございます。ご了承頂けますと幸いです。
正確な情報については、是非原本をご購入の上、お読み頂けますよう宜しくお願い致します。
今後も宜しくお願い致します。