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「HELLO, DESIGN」のすすめ_考察

ユーザーを行動パターンに落とし込んでイメージする

商品開発などを行う際に、ユーザー設定を行う事があると思いますが、「30代既婚男性/子供一人/賃貸暮らし/都内在住/年収600万円」というようにターゲティングを行う事が多いそうです。しかし、本書ではこのようなユーザー設定を推奨していません。
本書では、
エクスプローラー(自分で調べて、なんでも自分で決めたい)
パスファインダー(効率とスピード重視で、とにかく早く終わらせたい人)
パッセンジャー(全部説明してほしいけど、主体性はない大半の人)
といったように大まかな行動パターンによって顧客を分類する方法を推奨しています。

ターゲティングを細かく行ったところで、結局行動は生活環境や考え方に依存してしまう。サービス提供において大切なことは、ユーザーのステータスよりもどんな行動をするかという部分である。なので、商品を扱うユーザー全体を、行動パターン自体で分類し、どの集団を対象に商品開発を行うのか、各集団に対してどのようなオプションが有効かといった具合にアイデア出しを行っていく方が有効だと考えられます。
本書では上記の行動パターン分類が紹介されていますが、最近はイノベーター・アーリーアダプター・アーリーマジョリティ・レイトマジョリティ・ラガードという新規商品に対する反応速度による顧客分析もマーケティングの世界ではよく使われます。「ユダヤの商法」では貧富の差によって顧客を分類している場面が見られました。超富裕層を対象に高級な商品を開発すると、富裕層や準富裕層が超富裕層に憧れてその商品に興味を示す。それに応じて商品の価格を少しずつ下げていくことで、富裕層や準富裕層にも同じ商品を売っていくことができる。さらに価格を少しずつ下げていくことで、そこに憧れた一般大衆にも商品を売っていくことができるので、長く商品をヒットさせることができるのだそうです。

様々なユーザーの分類はあると思いますが、商品開発を行う際は何も考えずステータスを規定するのではなくて、何によってユーザーを分類すのが最適で、各グループに対してどのような施策を行っていけばいいのかといったより本質的な部分に目を向けられるといいのではないでしょうか。

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まとめ

今回は、「HELLO, DESIGN」の中で830の印象に残ったポイントを二つ挙げさせて頂きました。
論理的思考とデザイン思考ユーザーのグルーピング手法
いずれも実生活に活かしていける無いようになっていると思うので、是非意識していってもらいたいなと思います。
その他にもデザイン思考は本当に実用的な内容ですが、多くの日本人に書けてしまいがちな部分をたくさん紹介してくれています。世界でのプレゼンスを上げていくために、改めて日本人の弱さを見つめ直していく機会にしてもらえればいいなと思います。

あとがき

今回も最後まで読んで頂きありがとうございました。
本記事はあくまで830の主観を織り交ぜた上で、書籍の紹介をさせて頂いております。メインストリームは書籍を参考にしておりますが、枝葉の部分につきましては書籍との食い違いが生じてしまっている場合もございます。ご了承の上で、ご理解頂けますと幸いです。
正確な情報については、是非原本をご購入の上、お読み頂けますよう宜しくお願い致します。
今後も宜しくお願い致します。

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