2021年3月、クラウドファンディング「数学マップ」、114人の方々から334,500円をご支援頂き、人生マッププロジェクトスタート!

せっかちさん

Businessman sprints to office. Horizontal outdoors shot
目次
  • せっかちさん
  • まとめ

せっかちさん

ときどき、電車が何かの理由で遅れることがある。そんなとき、何人かの人は心配したりイライラしたりして、電車を「到着させよう」としていることに、私は気がついた。(中略)
「せっかちさん」は早足でホームを行ったり来たりして、腕時計をちらりと見ると、今度は身を乗り出して電車が来る方向を眺める。彼らは、この「うろうろ」「見る」「乗り出す」という一連の動作を何度も繰り返す。まるでそうすれば、電車が早く到着するかのように。(中略)

もちろん、「せっかちさん」がどんなにイライラしたって、電車が早く来るわけではない。うろうろしたって、腕時計を見たって、身を乗り出したって、電車には何も影響はない。ただやっている本人のストレスがたまるだけだ。

精神的平穏の下で生活していくためには課題の分離が不可欠だ。
自分の努力でどうこうできる自分の課題と自分ではどうしようもない他者の課題がある。そこをしっかり分離して、自分の課題に意識を集中させることで精神的平穏を手に入れることができる。

この電車の例も課題の分離ができていない最たる例である。どれだけ自分がせかせか動こうと、電車が早く来ることはない。それは他者の課題である。電車が遅れて困っているのであれば、バスに切り替えたり、多少値が張ってもタクシーに乗るべきかもしれないし、待ち合わせしている相手に遅刻することを早く伝えるべきかもしれない。遅刻することを連絡すれば、「急がなくてもいいよ」と言われることなんてよくあることだ。自分の課題に集中して、できることをやっていれば、無駄なストレスを感じることなく状況を改善していくことができる。

そして、もう一つ大事なことは自分の課題をしっかりと見つけることです。ほとんどの人は他責思考で自分の課題に目を向けられない。
「電車が遅れたから遅刻した」と被害者面で語る人はたくさんいますが、本当にそうなのでしょうか。電車が遅れた時のバックプランを備えていたら遅刻しなかった。電車が送れる可能性を踏まえてもっと前に出ていれば遅刻しなかった。集合時間をもっと遅くしていれば遅刻しなかった。自分の課題がたくさんあるはずだ。そのひとつでも潰せていたら、遅刻することなんてなかったはずだ。だから、遅刻したのは自分の責任だ。

自分に課題が残されているということは、自分にのびしろがあるということだ。どうすればより良い自分になれるのか、自分と向き合い続けることが重要だ。

まとめ

他責思考ではなく、自責思考で生きていきたいものです。自分の中に課題を見つけ、その課題を一つ一つ解決していけば成長していくことができる。

しかしながら、何が他責で、何が自責なのかすら分からなくなって、悩まされることの多い今日この頃です。何が正解なのかも良く分からない。人は何をもって正解・不正解を判断していけばいいのでしょうか。

あとがき

今回も最後まで読んで頂きありがとうございました。
本記事はあくまで830の主観を織り交ぜた上で、書籍の紹介をさせて頂いております。書籍との食い違いが生じてしまっている場合もございます。ご理解頂けますと幸いです。
正確な情報については、是非原本をご購入の上、お読み頂けますよう宜しくお願い致します。

たくさんの支援者の方々のおかげで2月のクラウドファンディングを成功裏に終えることができました。
本当にありがとうございました