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逸脱思考で「目の前の世界の尊さ」を知る


目次
  • 逸脱思考で世界を見る
  • まとめ

逸脱思考で世界を見る

「夜が明けたら」は何を問いかけているのでしょうか。なぜ地球の自転を止めたのでしょう?
僕らがこの世界と出会い直すためです。
世界の論理の歯車がたった一つ狂うことで、この世界全体が悪夢へと簡単に変わってしまうことを教えるためです。
(中略)
SFの機能、すなわち逸脱的思考の機能をこう表現することもできます—僕らが忘れてしまっている何かを思い出させること、忘れてしまっているものを意識化させること。
(中略)
世界像そのものを疑う逸脱的思考は、僕らが構造的に見落としてしまうものを可視化する装置だったのです。

「夜が明けたら」というSF小説は、地球の自転が止まるという設定の下で起こる破壊的変化が表現されています。地球の自転が止まるというたった一つの歯車の食い違いがどれだけの大きなインパクトを与えるのかを伝えてくれます。
この逸脱的な思考は、どれだけ奇跡的な均衡の上に私たちの生活が成り立っているのかを再確認させてくれるのです。

830は人と違う考え方をしようと心掛けてきた。今では人と価値観が違い過ぎて全く理解されないこともあるし、共感されないこともある。そうなると自分の中では絶対だと思っていたことに対しても不安になる。こんな価値観でいいのだろうかと。

そんな時にこの本を手に取った。「逸脱思考(突飛な考え方)をすることで今に感謝することができる」と。
普通の考え方とは今をベースにした考え方だ。逸脱思考とは今とかけ離れた世界の考え方だ。逸脱思考をすると「目の前の世界の尊さ」を再確認することができる。そして、目の前の世界を変える難しさにも直面する。その難しさと向き合って初めて、「目の前の世界を作り上げてきてくれた先人たち」に感謝することができる

今この一瞬も、目の前の世界に感謝しよう。自分に降りかかる全ての事象に感謝しよう。朝の電車、昼のコンビニ、夜の電気、何を取っても当たり前のものなんてなくて、有難いものばかりである。そこに気づくために逸脱思考は不可欠である。
普通がどれだけ尊いのかということを知ることで、目の前の幸せを可視化することができる。

「目の前の世界の尊さ」を伝えるために、これからも逸脱思考を大切にしていきたいと思う。
前回の記事で、現代の若者は感謝されたいからボランティアに励むという記述があった。しかし本当は、感謝される人ではなくて、感謝できる人こそが幸せを実感できるのではないだろうか

まとめ

どれだけ多くを知っていたとしても、それだけでは教養とは言えません。
手に入れた知識や知見そのものが贈与であることに気づき、そしてその知見から世界を眺めたとき、いかに世界が贈与に満ちているかを悟った人を、教養ある人と呼ぶのです。
そしてその人はメッセンジャーとなり、他者へと何かを手渡す使命を帯びるのです。
使命感という幸福を手にすることができるのです。

たくさん勉強し、知識をつけ、それを使って目の前の世界を見つめ直してほしい。逸脱思考で今を考え直すことが大切だ。
目の前のたくさんのことに感謝しましょう。
そして、自分が受けた恩を返すために、後生へ反対給付を残していく。その使命感こそが人生の幸福だ。
世界をもっといいものにしていこう。それこそが贈与でできた社会を生きる人間のあるべき姿なのではないだろうか。


あとがき

今回も最後まで読んで頂きありがとうございました。
本記事はあくまで830の主観を織り交ぜた上で、書籍の紹介をさせて頂いております。書籍との食い違いが生じてしまっている場合もございます。ご理解頂けますと幸いです。
正確な情報については、是非原本をご購入の上、お読み頂けますよう宜しくお願い致します。

また、2月よりクラウドファンディングを企画しております。
興味を持って頂けましたら、是非ご支援・ご協力・拡散のほど、よろしくお願い致します。