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「破天荒フェニックス」のすすめ

今回は、
「破天荒フェニックス」
という一冊を紹介させて頂きます。

メガネチェーン「オンデーズ」を、
倒産寸前から再生させた、
田中修治さんの自伝となっています。

NewsPicksなどにも出演されることの多い田中さんですが、
ご意見などもポイントを得ていて、
キレる人なんだろうなと思っており、
気になっていた一冊だったのですが、
最近KindleUnlimitedで無料になっていたので読ませて頂きました。

非常に面白い本なので、
何度も泣かされてしまいました。

ぜひ手に取ってみて頂ければと思っています。

 

 

 

 

概要

田中さんがオンデーズの社長になった2008年から、
銀行借入を解消する2015年ごろまでの歩みを、
小説仕立てで書かれた一冊です。

ノンフィクションとは思えないくらい、
ドラマチックな展開の連続で、
引き込まれていきました。

 

社長になるまで、
旧体制の意識改革と再生、
規模拡大のための様々な施策、
起業買収、
東日本大震災でのボランティア活動、
資金ショートとの終わりなき戦い、
海外進出、
などオンデーズの歩みに沿って、
ストーリーは進んでいきます。

経営者である田中さんにフォーカスしたストーリーで、
田中さんの考え方・苦悩・決断、
等に触れていくことができます。

 

就活では大きく、
大企業、ベンチャー、起業、
という三つの軸があると思います。

正直、
830には起業というものは全く想像できませんでした。

なんとなくすごいハードルが高いイメージで、
なんか変わった人がするんだろうなとか、
金持ちの人がするんだろうなとか、
なんとなく壁を作ってしまっていました。

しかし、
この一冊を読んで、
起業というか、
会社経営の面白さを少し感じれた気がしました。

悩んで悩んで決断して、
失敗して、
それでも次の策を考えて、
仲間たちと議論して、
改善して、
ついに成功する。

オンデーズの歩みに触れると、
830もやってみたい、
こんな経験してみたいと、
心の底から思いました。

 

できる限り多くの人に、
早い段階でこの本を読んで頂くことで、
心の底から経営をしてみたいと思って頂いて、
起業というものを選択肢の一つとして、
本気で考えて頂きたいと思います

830も早く、
エネルギーの専門的な知識や、
海外現地の経験を積んで、
人生の内には事業を起こしてみたいなと、
心の底から思っております。

 

 

考察

経営って面白い

起業とか、経営って、
なんか現実離れしているように感じていました。

何かハードルが高く、
難しい印象。

しかし、
830もせどりという形で、
個人でビジネスをするようになって、
一つ一つ分解していけば、
できなくないものなんじゃないかなって感じてきました。

まだまだ、
人を雇ったり、
実際に店舗や事務所を持った経験がないので、
不安な部分は多いですが、
こういう小さな経験から、
少しでもハードルを下げていければ、
将来に繋がっていくのかなと思っています。

 

それでも、
確かにビジネスをすると、
時給とは全く違う形でお金がもらえるようになるというのは、
実際に感じる事ができるのですが、
おもしろさというのはあまり感じる事ができませんでした。

しかし、
この一冊を読んでその片鱗を見る事ができたかなと思います。

オンデーズは常に厳しい財務状況の中、
銀行とのやり取りを繰り返しながら、
四苦八苦して経営を繋げていきます。

その中でも、
ビジネスを大きくするために、
ギャンブルのような施策を社長が考案し、
社員一丸となって実行していく。

失敗することも多々ある中で、
ついに沖縄の出店を成功させた時、
みんなで心の底から喜び合う描写は、
感極まるものがありました。

みんなが本気で努力してきたからこそ、
本気で向き合ってきたからこそ、
その成功があって、
心から喜ぶことのできる自分がいる

本当に最高の瞬間だなと羨ましく思いました。

決して経営者でないと、
経験できないという訳ではないと思いますが、
830は、
雇われている立場からも、
経営者という立場からも、
そういった経験がしてみたいなと思いました。

全然違う景色が広がっているんではないかなと思います。

人生の中で、
できる限りたくさんの景色を見るためにも、
自分の生活だけではなく、
多くの人の人生を背負っていく、
大きな責任と覚悟をもって、
経営者として生きていく経験もしてみたいなと、
この本から夢をもらいました

 

 

社長と社員の信頼関係

本当に当然のことなのですが、
仲間って大事だなと改めて感じさせられました。

本当に苦しい経営状態の中、
必死に社長を支える財務担当の奥野さん。

社長の無茶な企画を成功させるために、
寝る間も惜しんで協力する社員の方々。

本当にお金が苦しい時に、
手を差し伸べてくれた藤田さん。

まだまだ無名だったオンデーズのチャレンジングな提案に、
リスクを取って協力すると決断してくれた、
フレーム会社の中畑社長。

様々な人の助けの下で、
オンデーズの快進撃が実現したんだなと、
感じる事ができました。

 

田中さんは常に、
無謀な戦略を取ってくることで成功を収めていますが、
その決断を支えているのは、
社員たちなのだと思います。

それは、
社長の戦略を実現するために、
綿密な仕事をこなしたというだけではなく、
社長が無謀な決断するための、
心の支えになっていたのだと思います。

田中さんも決断をする時は、
迷う事もたくさんあったようです。

それでもやっぱり最後は、
「信頼できる仲間がいる。
こいつらがいれば大丈夫だろう。」と、
社員の方々の存在が、
社長を後押ししたのだろうと思います。

本当にいい関係性だなと感じました。

会社が大きくなればなるほど、
人が多くなればなるほど、
こういう関係性を保つのは難しくなっていくと思いますが、
どんな大企業であったとしても、
こういった信頼関係が重要なってくると、
830は思いました。

 

また、
オンデーズに多額の出資をしてくれた、
藤田さんの会社のお話が途中で出てくるのですが、
こちらも非常に感動しました。

藤田さんは田中さんの人間性と手腕を認め、
多額の出資を決断してくれました。

しかしながら、
田中さんに会ったことのない、
藤田さんの会社の社員たちは、
得体の知れないオンデーズという会社に対する、
出資に対して最後までリスキーだと否定的だったようです。

藤田さんの会社で出資の契約を交わした帰り道、
田中さんたちを車で送迎してくれていた、
社員の方がこの事を、
田中さんたちに直接ぼやいていたようです。

田中さんたちは、
何も言い返すこともできず、
その通りだと聞いていました。

すると最後に、
その社員数の方が笑顔で運転席から振り返り、
「でも、藤田が信じたなら私たちも信じます。
必ず藤田を男にしてやってください。」
と言い残したそうです。

 

社長と社員の信頼関係って
上司と部下の信頼関係って、
こうあるべきなんだろうと思います。

仕事が終わって、
上司の愚痴を言ったり、
会社の方針や業界の状況に文句を言うくらいなら、
さっさと荷物をまとめて出ていくべきだと思うんです。

信頼関係がないといい仕事はできませんし、
そういった負の恩恵を受けるのは、
最終的にはお客様なんですよね。

会社の社是や社訓、
チームの方針やプロジェクトに対して、
納得した上で働いていきたいものですね。

 

830は、
「海賊と呼ばれた男」
を読んで、
将来こんな風に、
会社・社長を信頼して、
逆に、会社・社長から大切に思われながら、
働いていきたいなと思いました。

就職する前に是非読んで頂きたい一冊です。

お時間があればこちらも読んでみてください。

 

 

 

 

 

 

まとめ

今回は、
「破天荒フェニックス」
を紹介させて頂きました。

これだけたくさんの経験をしてきた田中さんだからこそ、
いつもの思慮深い、
キレたコメントが出てくるのだなと、
納得させられました。

 

この一冊からは、
経営の面白さ、
社長・会社と社員のあるべき信頼関係、
を学ばして頂くことができました。

830が就職する会社も、
最初は小さなところから、
大きな野望と社会貢献を夢見て、
少しずつ大きくなってきたのだと思います。

そういった先人の思いをしっかりと引き継いで、
熱意と信頼を忘れずに、
働いていきたいなと思います。

心の底から、
会社の方針や理念を理解するためにも、
会社の成り立ちや歴史を学んでいくことが、
大切だなと感じました。

いい仕事をするために、
その下積みとして、
しっかりと会社の歴史を勉強し、
会社の方針や理念に納得し、
自分に落とし込んだ上で働きたいと思います。

 

今回も、
最後まで読んで頂きありがとうございました。

 

 

 

P.S.

第16話の東日本大震災についてのお話の所も、
非常に感動的なお話なので、
是非読んでみてください。